★第4次地域福祉計画・地域福祉活動計画(概要版)
はじめに
高畠町も高齢化、少子化、人口減少が進んでいます。孤立・ひきこもり・虐待・孤独死など福祉課題が複雑に多様化している状況があります。安心して住み続けるには、多方面に渡った計画的な対応策、取り組みが必要だといえます。
そこで、誰にも居場所や役割があり、「支える側」「支えられる側」に分かれることなく、互いに支え合い、人にやさしい共生社会の実現を目指し、令和元年度から5年度までの5ヶ年を期間とする計画が策定されました。
この計画の位置づけ
社会福祉法に定められた計画です。地域福祉計画は子ども・障がい者・高齢者をはじめとする福祉の各分野に共通する事項を定める「上位計画」として策定され、高畠町防災計画など関連する計画との整合性が図られています。
地域福祉って何?
「地域福祉」とは、誰もが住みなれた家庭や地域で安心していきいきと暮らしていくために、制度によるサービスを利用するだけでなく、地域での人と人のつながりを大切にし、お互いに助け合う関係を築きながら、誰もが支え合う地域共生社会を実現しようとするものです。
基本目標1
地域を支える「人」を育てます
社会の状況が変化し福祉ニーズが多様化するなか、年齢や経験、立場、心身の機能などに関係なく、誰もが高畠町の地域福祉を創ることに関わることが期待されています。他社の困りごとに気づき、より過ごしやすい環境をともにつくっていく人材を育て、増やしていきます。
基本目標2
みんなで支える「つながり」をつくります
地域での交流やつながりが少なくなり、悩みを抱えている人を早期に見つけることや、困ったときに助け合う関係が弱くなっています。住民のつながりはもとより、関係機関・団体が縦横につながり、様々な「支える」を叶える活動の促進、情報の整備と活用、体制の構築、交流の促進をはかります。
基本目標3
誰もが安心して暮らせるしくみをつくります
地域を支える人が育ち、つながりやつながる体制が充実し、支援が必要な人が適切な支援を受けられるようにするためのしくみや、支える基盤づくりを推進します。
基本計画と施策
1.人と人がふれあう福祉コミュニティづくりの推進
(1)地域の困りごとに気づき、話し合うためのきっかけづくり
(2)地域住民自らが進めるこみゅてぃ活動の活性化と支援
(3)地域の見守り支え合うしくみづくり
2.地域支え合いの充実
(1)地域福祉の担い手の育成・強化
(2)地域福祉の担い手が活躍できるしくみづくり
(3)地域住民の拠点づくり
3.いつまでも健やかで心豊かに生活できる環境づくり
(1)心の健康づくり推進
(2)健康を支える地域づくり
4.未来を築く子どもが健やかに育つための環境づくり
(1)地域ぐるみの子育ての推進
(2)やさしい心を育む環境の推進
5.必要な支援を包括的につなぎ、つなげる体制の充実
(1)さまざまな相談の充実とネットワークの強化
(2)地域全体で支え合う体制の推進
6.地域で誰もが安心して暮らせる快適な環境づくり
(1)安心して暮らせる生活環境の整備促進
(2)新たな課題に対応した福祉サービスの促進
(3)課題抱える人の就労や活躍の場の支援
7.一人ひとり誰もが尊重され大切にされる環境づくり
(1)権利擁護のための支援の充実
(2)虐待を地域で防ぐネットワークの構築
策定委員の方々から一言いただきました(※役職等は策定当時のもの)
◎高畠町に住む一人ひとりの福祉をどう護り、創るかを考えた計画です。
行政、社協だけでなく、町の方々が参加し実現をめざす計画です。楽しみです。
(立教大コミュニティ福祉学部福祉学科教授 西田恵子委員)
◎私は民生委員としてこれからますます高齢化が進む中、
私達の任務はより一層の見守りと支えが求められます。
安心して暮らせる助けになりたいと思います。
(高畠町民生委員児童委員協議会 副会長 井田操子委員)
◎策定に携わって、改めて、地域のつながりを強めることが大事であることを学びました。
私も、地区づくりに関わりながら、絆づくりに努めていきたい。
(社会福祉協議会理事 野本弘委員)
◎立場が違う方々から、違う視点の考えを聞く機会となり、自分の学ぶ機会にもなりました。
人がつながり、皆に優しい環境が整うことを期待します。
(公立高畠病院看護部長 高橋由美委員)
◎少子高齢化や人口減少が進行し、高齢者だけの世帯が増加しています。
このような中、お互いを思いやり助け合う地域作りが求められていると思います。
(島津弘一委員)
◎関わらせていただき感謝です。素敵な計画が出来上がったと思います。
全ての町民の皆様が関わって実践されますことを祈念します。
キーワードは「我が事」です! (山形県社会福祉協議会地域福祉部長 植木憲司委員)
◎今回地域福祉に携わり多くを学びました。
子育て世代と若者団体の代表として若者の意見を代弁しました。
今後も地域の力になりたいと思います。 (おれまか元代表 大塚栄一委員)
◎私は主任児童委員として子ども達と関わってきました。
少子化が進む中、安心して子育てができるように、また、
子ども達の健全育成に少しでも力になりたいと思います。(主任児童委員 酒井啓子委員)
◎身体障がい者相談員をしています。年齢や障がいの有無に関わらず、
暮らし易い高畠町を行政と住民とが協力し合って築いていくことを期待しています。
(高畠町身体障がい者相談員 斎藤洋子委員)
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更新日:2020年03月31日